全自動コーヒーメーカーと全自動エスプレッソマシンの違い
こちらで紹介している全自動エスプレッソマシンと全自動コーヒーメーカーとの違いについてお届けします。
同じ全自動のコーヒーを作る機械ではありますが、いったい何が違うのでしょうか?
全自動コーヒーメーカーの種類
現在全自動のコーヒーメーカーと呼ばれるもので代表的なものをご紹介します。
以下公式サイトより引用。
Panasonic NCA‐57
https://panasonic.jp/coffee/p-db/NC-A57.html
他社の全自動コーヒーメーカー販売ラッシュが始まる10数年前よりナショナルブランドの頃から同タイプを発売。
こちらで確認できたものでNC-A25という機種が2003年に発売されており、そこから現行モデルまでデザインの変更はほぼ無く、同じ形のまま改良を加えていることもあり、欠点の少ない定番の全自動コーヒーメーカーと言えるでしょう。
ツインバード CM-D457B
[世界一美味しいコーヒーメーカー]を目指し、コーヒー界のパイオニア田口護氏が完全監修。 名店の味を再現できるコーヒーメーカーとしてテレビや雑誌にも紹介されています。
自身も展示会や実演販売の営業さんなどに話を聞いて実際試してみましたが、ドリップコーヒーメーカーとしてかなり作りこまれていると感じました。
http://www.twinbird.jp/products/cmd457.html
シロカ SC-A351
おそらくここ数年で一番勢いのあるメーカーと言えばシロカが挙げられます。
それまでは武骨な印象だったコーヒーメーカーでしたが、シロカの初代の全自動コーヒーメーカーが発売されてからは、他社からも同じようなコンセプトのマシンが多く発売されました。
初代のマシンはデザインに中身が完全に追いついておらず購入者からの評判は決して良いものではありませんでしたが、お客様の要望をどんどん取り入れて多くの不満点は現行機でだいぶ解消されていると言えるでしょう。
https://www.siroca.co.jp/product/cafebako/
こちらで紹介した3機種の他にも現在は5000円~50000円の価格帯で数十種類とも言われる全自動コーヒーメーカーが販売されています。
粉から淹れる従来のコーヒーメーカーは2015年頃から販売台数は頭打ちとなっておりますが、豆から挽くタイプの全自動コーヒーメーカーは右肩上がりの成長を続けています。
そしてデロンギに代表される全自動エスプレッソマシンは発売当初はサイズ感と価格的に業務用のマシンとして見られてきましたが、2011年発売のECAM23210からコンパクトタイプの全自動エスプレッソマシンを打ち出しており、家庭への普及が一気に拡大しました。
その後も改良や新機能を加え、現在は「全自動コーヒーマシン」という名称に変更され、エスプレッソだけではなくトータル的なコーヒーマシンとして販売されております。
※混在してしまうので以下全自動コーヒーマシンは全自動エスプレッソマシンに統一
それでは全自動のコーヒーメーカーとデロンギの全自動エスプレッソマシンは何が違うのでしょうか?
全自動コーヒーメーカーと全自動エスプレッソマシンの違い
全自動コーヒーメーカーはほとんどの機種が
[粉砕と抽出が自動]に対して、デロンギの全自動エスプレッソマシンは
[豆の計量→水の計量→粉砕→抽出→清掃]まで全ての工程が全自動となっております。
詳しくはデロンギジャパンの公式動画をご覧ください。
一言で言ってしまうと「ものすごく楽」ということです。
とくに清掃が自動というのは想像以上に楽で、一回作るごとに掃除をしないと次が作れない全自動コーヒーメーカーに対して、全自動コーヒーマシンは朝から晩まで5回、10回と使っても掃除は最後にまとめてカスを捨ててトレーを洗うだけです。
厳密にいうとカス受けとトレー部分もいわゆるゴミ箱なので、「夜まで使っていてまた明日の朝使う」という場面ではいざとなればサボれます。これは本当に助かります!(公式ではもちろん日々の清掃を推奨しております)
作る工程は好きでも掃除が楽しいという方はなかなかいらっしゃらないと思いますので、掃除は可能な限り楽なほうが良いでしょう。
また、1杯あたりの抽出時間も豆挽きからカウントしてデロンギはコーヒーカップ1杯で1分以内。
全自動のコーヒーメーカーは平均5分、機種によっては6分30秒ほどかかります。
これは一気に圧力をかけるエスプレッソ式かゆっくりとお湯を通していくドリップ式かの違いによるものなので、ドリップ式の5分というのは適正とも言え、豆挽きから3分とかで抽出が完了してしまうと味が全く出しきれていないと思われます。
そして決定的に違う部分なのが全自動エスプレッソマシンは[ミルクメニューが作れる]という部分でしょう。
ざっとミルクメニューを挙げてみると
カフェラテ カプチーノ ラテマキアート フラットホワイト ソイラテ
アレンジドリンクを加えれば カフェモカやキャラメルマキアートなど、カフェでも人気のメニューも作れちゃいます。
また、エスプレッソをベースとした力強いコーヒーなので、バニラやヘーゼルナッツ、アーモンドやストロベリーなどのフレーバーシロップを加えたミルクメニューとも相性抜群で、とくにMONIN(モナン)というブランドだけで100種類を超えるフレーバーシロップが発売されており、お店でしか飲めないようなメニューはもちろん、お店でも飲めないようなオリジナルメニューまで作ることができます。
また、コーヒーメーカーが同じものをまとめて作るのが得意なのに対して、全自動エスプレッソマシンは一杯ごと違う味を作ることが出来るのも魅力です。
デロンギのマシンで言えば同じ豆で同じ量を作るにしても「豆量」「粉の粒度」「お湯の温度」で数百通りのパターンが作れます。(実際に使い分けることはありませんが)
トータル的なコーヒーマシンとして見ると全自動エスプレッソマシンは相当優れており、たしかに本体のお値段は張るマシンではあるのですが、プレジャーコーヒーでは全自動エスプレッソマシンを積極的にお勧めしております。